てぃーぶれいく ときどき ごはん、わりとC++☆

USAGI.NETWORKのなかのひとのブログ。主に茶話。

9711 苦丁茶(くていちゃ) @ LUPICIA

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苦丁茶(日本語読み: くていちゃ,中国語読み: ku-dign-cha )。甜茶(てんちゃ)や路易波斯茶(るいぼすちゃ)のようにオチャノキではない何かから作られる茶外茶の1つ。

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開いた茶葉はとある幻想物語のロンギヌスの槍を彷彿とするたいへん見栄えにも美しい様子。

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苦丁茶にもいろいろあるそうなので一概には言えませんが、少なくともルピシアのこのロットの苦丁茶について言えば、罰ゲームに使いたくなるような強烈な苦味は無く、お茶として美味しく楽しめる苦さ。ダージリンのファーストフラッシュの方がよほど鮮烈に苦い事は確かで、例えるなら、ビールもあえてホップで苦味を加えるけれどそれが旨味でもあるよね、そんな苦味の雰囲気です。苦味をマイルドな旨味に感じさせてくれるのは、おそらく強い甘味も同時に煎出されるからだろうと思います。味覚の感じ方として、煎を重ね飲み続けているうちに苦味の感じ方に比べ甘味が次第に強く感じられるようになる面白さもあります。

香りは通常のお茶の全般に比べると、草の青さを感じる傾向がやや強めです。空中に強く拡散するわけではないのでそれほど気にならないと思います。

一日中続けて苦丁茶をごくごくと飲み続けようとまで気に入ってしまう方は多くないかもしれませんが、たまにアクセントとして、遊びとして、あるいは気分的に健康茶として1日1丁、頂くには面白い茶外茶だと思います。

苦さを心配して試そうか迷っている方は、ビールくらいの苦味ベースの旨味を楽しめるかどうかを判断の参考の1つにすると失敗しないかもしれません。

薀蓄

苦丁茶にも色々あるらしいけれど、ルピシアの苦丁茶は海南島産モチノキ科の苦丁茶。「苦: 苦味があって」「丁: 針状に成形された」「茶: お茶」という意味でそのようなお茶の総称として苦丁茶と呼ばれているようです。

参考

  1. www.lupicia.com
  2. 苦丁茶 - Wikipedia
  3. モチノキ - Wikipedia

チャムラジのミルクティー

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インドのニルギリの CHAMRAJ (チャムラジ)の 2013 年ものの BOP を茶棚から出してきました😋

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CHMRAJ はすっきりとして、どこかほのかに柑橘を思わせる爽やかなフレーバーを含む紅茶。渋みは弱くほんのり程度。夏場に頂くミルクティーとの相性は良いと思います。

ニルギリ紅茶は癖が無くすっきりとして飲みやすくバランスの良さを感じる反面、強い風味や特徴には欠けるところもありますが、普段飲みの紅茶として、今回のように夏場にも頂きやすい温かいミルクティーとしても美味しく楽しめる点が嬉しいです。

9300 鉄釜炒り麦茶 @ LUPICIA

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麦茶も茶外茶(ちゃがいのちゃ)の1つ。麦茶もいろいろ、品質に間違いの無いのはお馴染みルピシア

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麦茶のティーバッグにも紐があると便利です。

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今夜は薬缶で煮出しました。ラッセルホブスの電気式薬缶、ちょっとお洒落で扱いも良いのでお気に入り。水の状態からティーバッグを入れて沸かしスイッチをONにして、沸騰して停止したらティーバッグを取り出します。

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熱々の麦茶、少し温度が下がってから頂きます。

この麦茶は原料も良さそうな気品を感じる美味しさがあり麦茶としては一番のお気に入りです。焙煎の加減も一般に流通する麦茶に多くありがちな焦げ臭が無く、麦茶を焙煎ではなく麦本来の美味しさを楽しめる事に重点を置きつつ程よく焙煎されています。結果、焙煎香は強烈なものに慣れているとやや物足りないかもしれませんが、お茶として、麦のお茶として、とても美味しい仕上がりを味わえる麦茶の逸品になっています。優しく深みを感じられる風味、麦の甘さが長く続きます。

お茶が好きで品質や拘りを感じる楽しみをお持ちの方にはお勧めです。美味しい😋

参考

  1. www.lupicia.com
  2. russellhobbs.jp

5101 アフタヌーンティー @ LUPICIA

前回の"ルピシア便り"のおまけで頂いていた「アフタヌーンティー」のサンプルティーバッグをミルクティーで煎れる事にしました。

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お茶っ葉をよく見ると"いろいろ混ざってる様子"がわかります。ルピシアの説明によるとダージリンとアッサムのブレンドだそう。なんとなくルピシアお取り扱いの定番茶園からこの葉っぱはあの辺り、こっちの葉っぱはあちらかな、など4種類くらいのブレンドを茶葉から想像するのも楽しいです。茶乾の香りからも安価ながらそれなりに良い茶葉の美味しいブレンドに思えます。

美味しく楽しめれば良いので今は答え合わせはしないでおきます。今度ルピシアの店頭へ行った時にでもルピシアのお姉さんに聞いてみようかと思います。

今回はミルクティーにするので"常温の牛乳"をカップ(茶椀ですけど)へお好み量入れつつ、紅茶(「アフタヌーンティー」)も今回はお手軽に蓋椀で煎れます。ティーバッグにお湯を注ぐとすぐに紅茶の水色が立ちますが、2分ほど蓋をして煎出を待ちましょう↓。

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2分後、透き通ったきれいなやや濃いめのルビー色に煎出されていました↓。

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このお茶っ葉は今回のように1回高々150ml程度の煎出ならやや薄くはなりますが風味をそれほど損ねる事なく2煎頂けます。ティーバッグはおかわり用にトレイへ避難させましょう↓。

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紅茶党の方も紅茶を普段あまり飲まれない方も気軽に日常の"アフタヌーンティー"として楽しめるバランスの良いブレンドです。ベテランの紅茶党の方も普段用として納得できる品質の茶葉が使われていて、お値段も気軽に楽しめるところが良いですね。

茶乾からスタンダードな紅茶らしい良い香りがして嬉しくなりますし、煎れた水色も綺麗な紅茶色。渋味もほとんど無く、たいへん飲みやすいながらダージリンのすっきりとした爽やかな香りとアッサムの深みのあるマイルドな香りがよく協調し、またミルクティーにしても味に人を選ぶような癖が無く楽しみやすい良い紅茶です。

参考

  1. www.lupicia.com

9701 国産 玉ねぎの皮茶 @ LUPICIA

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さいきんルピシアが茶外茶(ちゃがいのちゃ)に力を入れているようで面白いので幾つか購入してみました。最初は初体験「玉葱の皮」のお茶。

↓中身は玉葱の皮のみ。熱湯で煎れると良いらしい。

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↓ティーバッグの中にはとても綺麗に加工された玉葱の皮がたっぷり。

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↓湯を注ぐとすぐに狐色に。

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さて、さしあたりそのまま飲んでみました。玉葱の良い香りの成分だけを良く工夫して丁寧に出した玉葱スープの香りそのものです。香りはとても美味しい。でも、味はほとんどしません。口を付けるまでは良いけれど、口を付けてしまうとほぼ白湯ですね^^

これをお茶として好んで飲む事は無いと思うけれど、料理の良いヒントになりました。これからは玉葱スープを作るときには皮もティーバッグに入れて鍋で煮出す事にします。寧ろ、雑味の無い綺麗な香りを楽しむ上等な玉葱スープは皮だけで、あるいはよく低温のグリルでじっくりとローストした玉葱で色と香りをスープに煮出し、塩とコンソメを溶いてあげると良いと、巷の噂という事ではなく実体験として得られました。

ちなみに、この後、茶椀へ顆粒コンソメと食塩を適量加えて美味しい玉葱スープとして頂きました。残りのティーバッグも塩とコンソメを加えて玉葱スープとして美味しく頂こうと思います。

茶外茶、面白いですね。

参考

  1. www.lupicia.com

茉莉普洱龍珠 @ HOJO

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普段あまり茉莉花茶(じゃすみん-ちゃ)を自宅では煎れていませんでしたが、別のお茶を買うついでにちょうど千円分ほど送料無料まで余裕があり、たまにはと思い HOJO の「茉莉普洱龍珠」(じゃすみん-ぷーある-ぱーる)を何気なく購入したものでした。

蓋椀で気軽に頂いてみます。

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ベースの普洱生茶が良く、心から温まるような深みのあるコクが感じられ、渋味も無く、ふわりと漂う茉莉花の爽やかな香りと滑らかな共演を魅せる、善いお茶です。ジャスミンのフレーバーの継続性も良く、煎を重ねてもふわりと漂う香りがよく続きます。それでいて飲んだ後には余韻を残しつつもさっぱりとした感覚があり、日常のお茶としても、食後の落ち着きや睡眠前に頂くにもとても善いお茶です。

↓最後に全体のスケール感のわかりやすい少し引いた茶乾の絵も。

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ふと気が向いて購入してみたお茶でしたが、これはわがやの常備茶の1つとして茶棚に追加される事になりました(´﹃`)

参考

  1. www.hojotea.com
  2. hojotea.com
  3. hojotea.com

7405 嬉野 玉緑茶 @ LUPICIA

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この茶葉の大きさを巧く濾せるフィルターの手持ちは用意せず、代わりにティーバッグを使っています。

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蒸し緑茶の綺麗な淡い色、一口含むと「嬉野」らしい風味が広がる美味しいお茶です。 日本式の緑茶における優しい"清香"と感じます。

このお茶は高温による性格の変化が強いので、最初は玉露のやや高めなみの60℃くらいで煎れ、2煎目を70℃、3煎目を80℃くらいで煎れると、嬉野の蒸し緑茶らしい、すっきりとした飲みやすさと程よい風味を楽しみやすいと思います。温かいお茶でもごくごく美味しく飲める、良い蒸し緑茶です。

蛇足

この記事の「蒸し緑茶」は現在の日本のマーケット一般に並ぶ緑茶、煎茶の多くの「深蒸し」とは異なる意図で書いています。ルピシアの紹介でもこのお茶を「釜炒りと煎茶の長所を併せ持ち」と紹介されています。

深蒸しには旨味、特に日本の近代の茶葉が特化してきたコクの強い旨味の煎出を強める効果があります。深蒸しではない蒸し茶、普通煎茶とは水色の濃さや濁り方、風味の出方が大きく変わります。一般的なお茶の解説としては深蒸しにすると渋味や青臭さが減ることにはなっていますが、深蒸しで製茶されるお茶は原料の茶葉の製法や品種からも旨味、コクを強く出すために作られていることがほとんどなので、結果論としては深蒸し茶はいわば近代の日本緑茶界における"生臭"のように思う製品が多いと感じます。

なお、ここでいう"生臭"は字面はあまり良くありませんが、"精進"に対する"生臭"的な対比のお茶の違いへの比喩です。気にして頂いた方は"そばつゆ"と"山葵"と"鰹節"と"生臭"と"精進"について、江戸時代の蕎麦とそばつゆの変化を調べてみると楽しめると思います。ついで、"化物大江山"などまで読めば立派な蕎麦薀蓄が溜まります。

蛇足の蛇足となりますが、近代の"荒節"ではなく"本枯節"でとられるつゆに山葵は必要無いと仰る方もいらっしゃいまして、一理あります。しかし、近年は"宗田節"のブレンドなども流行っていますし、人の感覚や好き好きもありますから、山葵や紅葉おろしをそばつゆへ溶くと言うと途端に鼻で笑って通気取りで「これだから素人は」などと宣うにわか薀蓄士さまにはお近づきになりたくないものですね。アハハ(´﹃`)

参考

  1. www.lupicia.com
  2. 5. 化物大江山