てぃーぶれいく ときどき ごはん、わりとC++☆

USAGI.NETWORKのなかのひとのブログ。主に茶話。

Nespresso: CLOUDBERRY FRAVOURED

北欧シリーズ3つのうち前回書いた NORDIC BLACK の他2つは着香コーヒー。緑茶や紅茶の着香は茉莉花茶、正山茶、アールグレイ、ほか近年ではルピシアが大々的かつ大真面目に"遊んで"いる各種の紅茶などありますし、ある意味では日本式の焙じ茶も広義的に判断すれば古典的な着香を伴ったお茶の品質…。

お茶に話を振ると止まらないので閑話休題して、ネスプレッソの "CLOUDBERRY FRAVOURED" の感想メモへ移ります。

感想:

「"わたしは"これ嫌いではないです…・・・…・・・ぅ?…・・・…たぶん…。コーヒーよりもメタレベルの高いシーン選びは必要かもしれませんがこれはこれでいいんじゃないでしょうか…たぶん…。」

このポッドを淹れると、着香らしくも度が過ぎない程度でクラウドベリーらしい香りが漂います。この時点で既に人の好みを選びそうですが、私はここまでは単純に心地よい香りだと思います。お部屋に気分で少々芳香剤(綺麗に言えば香水)をぷしゅったような意味で。なので、ここまでは単純にクラウドベリーやいかにも香水ですよな香りが全然ダメというわけでなければ、単純に野性味と果物感を折半したようなクラウドベリーの香りを楽しめます。

しかし、これはコーヒーなので "飲みたいオブジェクト" です。そう考えると、74℃くらいの温かい飲み物からクラウドベリーの香りがしている…これが着香の紅茶だったなら、まあ、そういう趣向もあろうかとルピシアだろうなと思うところですが、対象はコーヒーです。カップを口元へ近づけるとクレマのあたりからまた少し異なる濃い香りが鼻へ入ります。しかしこれはコーヒーです。どうしましょう、とりあえず飲んでみましょう。

飲んでみると、クラウドベリーの香りをある瞬間に突き破ってコーヒーのほろ苦な味とまあまあの酸味、それからやっぱりクラウドベリーっぽい何かが口へ雪崩れ込んできて、それらを喉の奥へ追いやると、最初に淹れた時に漂ったクラウドベリーの香りが今度は喉の奥から継続的に鼻へ抜けるようになります。

コーヒーとして飲むと、咽るかもしれません。クラウドベリーの着香のサムシングだとよく理解した上で飲むと、そういう趣もまあ、時には愉快かもしれない、と楽しめそうな気がします。もし、これが紅茶だったなら、あまり混乱しなかったかもしれません。コーヒーにクラウドベリーで着香するのではなく、クラウドベリーのジャムとクッキー、それにコーヒーが別に添えられて出てきたなら、たいていの人は喜べるかもしれません。一緒なのは、どうでしょう、とてもチャレンジングなネスプレッソだったように感じます。

コーヒーとしてリピートしたい気分にまたなるかは分かりませんが、クラウドベリーのジャムを見かけたらクッキーに乗せて、何か着香ではないブラック・コーヒーを淹れて楽しみたいと思います。一緒なのは…どうなんだろう、物議を呼びそうなフレーバード・コーヒーですが、少なくともお部屋の一時的な芳香剤としての効果はあります。あるいは、ネスプレッソの公式紹介の "レシピ" のようにいわゆるコーヒーフロート的な遊びで楽しむのには良いのかもしれません。

参考