5101 アフタヌーンティー @ LUPICIA
前回の"ルピシア便り"のおまけで頂いていた「アフタヌーンティー」のサンプルティーバッグをミルクティーで煎れる事にしました。
お茶っ葉をよく見ると"いろいろ混ざってる様子"がわかります。ルピシアの説明によるとダージリンとアッサムのブレンドだそう。なんとなくルピシアお取り扱いの定番茶園からこの葉っぱはあの辺り、こっちの葉っぱはあちらかな、など4種類くらいのブレンドを茶葉から想像するのも楽しいです。茶乾の香りからも安価ながらそれなりに良い茶葉の美味しいブレンドに思えます。
美味しく楽しめれば良いので今は答え合わせはしないでおきます。今度ルピシアの店頭へ行った時にでもルピシアのお姉さんに聞いてみようかと思います。
今回はミルクティーにするので"常温の牛乳"をカップ(茶椀ですけど)へお好み量入れつつ、紅茶(「アフタヌーンティー」)も今回はお手軽に蓋椀で煎れます。ティーバッグにお湯を注ぐとすぐに紅茶の水色が立ちますが、2分ほど蓋をして煎出を待ちましょう↓。
2分後、透き通ったきれいなやや濃いめのルビー色に煎出されていました↓。
このお茶っ葉は今回のように1回高々150ml程度の煎出ならやや薄くはなりますが風味をそれほど損ねる事なく2煎頂けます。ティーバッグはおかわり用にトレイへ避難させましょう↓。
紅茶党の方も紅茶を普段あまり飲まれない方も気軽に日常の"アフタヌーンティー"として楽しめるバランスの良いブレンドです。ベテランの紅茶党の方も普段用として納得できる品質の茶葉が使われていて、お値段も気軽に楽しめるところが良いですね。
茶乾からスタンダードな紅茶らしい良い香りがして嬉しくなりますし、煎れた水色も綺麗な紅茶色。渋味もほとんど無く、たいへん飲みやすいながらダージリンのすっきりとした爽やかな香りとアッサムの深みのあるマイルドな香りがよく協調し、またミルクティーにしても味に人を選ぶような癖が無く楽しみやすい良い紅茶です。
参考
9701 国産 玉ねぎの皮茶 @ LUPICIA
さいきんルピシアが茶外茶(ちゃがいのちゃ)に力を入れているようで面白いので幾つか購入してみました。最初は初体験「玉葱の皮」のお茶。
↓中身は玉葱の皮のみ。熱湯で煎れると良いらしい。
↓ティーバッグの中にはとても綺麗に加工された玉葱の皮がたっぷり。
↓湯を注ぐとすぐに狐色に。
さて、さしあたりそのまま飲んでみました。玉葱の良い香りの成分だけを良く工夫して丁寧に出した玉葱スープの香りそのものです。香りはとても美味しい。でも、味はほとんどしません。口を付けるまでは良いけれど、口を付けてしまうとほぼ白湯ですね^^
これをお茶として好んで飲む事は無いと思うけれど、料理の良いヒントになりました。これからは玉葱スープを作るときには皮もティーバッグに入れて鍋で煮出す事にします。寧ろ、雑味の無い綺麗な香りを楽しむ上等な玉葱スープは皮だけで、あるいはよく低温のグリルでじっくりとローストした玉葱で色と香りをスープに煮出し、塩とコンソメを溶いてあげると良いと、巷の噂という事ではなく実体験として得られました。
ちなみに、この後、茶椀へ顆粒コンソメと食塩を適量加えて美味しい玉葱スープとして頂きました。残りのティーバッグも塩とコンソメを加えて玉葱スープとして美味しく頂こうと思います。
茶外茶、面白いですね。
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茉莉普洱龍珠 @ HOJO
普段あまり茉莉花茶(じゃすみん-ちゃ)を自宅では煎れていませんでしたが、別のお茶を買うついでにちょうど千円分ほど送料無料まで余裕があり、たまにはと思い HOJO の「茉莉普洱龍珠」(じゃすみん-ぷーある-ぱーる)を何気なく購入したものでした。
蓋椀で気軽に頂いてみます。
ベースの普洱生茶が良く、心から温まるような深みのあるコクが感じられ、渋味も無く、ふわりと漂う茉莉花の爽やかな香りと滑らかな共演を魅せる、善いお茶です。ジャスミンのフレーバーの継続性も良く、煎を重ねてもふわりと漂う香りがよく続きます。それでいて飲んだ後には余韻を残しつつもさっぱりとした感覚があり、日常のお茶としても、食後の落ち着きや睡眠前に頂くにもとても善いお茶です。
↓最後に全体のスケール感のわかりやすい少し引いた茶乾の絵も。
ふと気が向いて購入してみたお茶でしたが、これはわがやの常備茶の1つとして茶棚に追加される事になりました(´﹃`)
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7405 嬉野 玉緑茶 @ LUPICIA
この茶葉の大きさを巧く濾せるフィルターの手持ちは用意せず、代わりにティーバッグを使っています。
蒸し緑茶の綺麗な淡い色、一口含むと「嬉野」らしい風味が広がる美味しいお茶です。 日本式の緑茶における優しい"清香"と感じます。
このお茶は高温による性格の変化が強いので、最初は玉露のやや高めなみの60℃くらいで煎れ、2煎目を70℃、3煎目を80℃くらいで煎れると、嬉野の蒸し緑茶らしい、すっきりとした飲みやすさと程よい風味を楽しみやすいと思います。温かいお茶でもごくごく美味しく飲める、良い蒸し緑茶です。
蛇足
この記事の「蒸し緑茶」は現在の日本のマーケット一般に並ぶ緑茶、煎茶の多くの「深蒸し」とは異なる意図で書いています。ルピシアの紹介でもこのお茶を「釜炒りと煎茶の長所を併せ持ち」と紹介されています。
深蒸しには旨味、特に日本の近代の茶葉が特化してきたコクの強い旨味の煎出を強める効果があります。深蒸しではない蒸し茶、普通煎茶とは水色の濃さや濁り方、風味の出方が大きく変わります。一般的なお茶の解説としては深蒸しにすると渋味や青臭さが減ることにはなっていますが、深蒸しで製茶されるお茶は原料の茶葉の製法や品種からも旨味、コクを強く出すために作られていることがほとんどなので、結果論としては深蒸し茶はいわば近代の日本緑茶界における"生臭"のように思う製品が多いと感じます。
なお、ここでいう"生臭"は字面はあまり良くありませんが、"精進"に対する"生臭"的な対比のお茶の違いへの比喩です。気にして頂いた方は"そばつゆ"と"山葵"と"鰹節"と"生臭"と"精進"について、江戸時代の蕎麦とそばつゆの変化を調べてみると楽しめると思います。ついで、"化物大江山"などまで読めば立派な蕎麦薀蓄が溜まります。
蛇足の蛇足となりますが、近代の"荒節"ではなく"本枯節"でとられるつゆに山葵は必要無いと仰る方もいらっしゃいまして、一理あります。しかし、近年は"宗田節"のブレンドなども流行っていますし、人の感覚や好き好きもありますから、山葵や紅葉おろしをそばつゆへ溶くと言うと途端に鼻で笑って通気取りで「これだから素人は」などと宣うにわか薀蓄士さまにはお近づきになりたくないものですね。アハハ(´﹃`)
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6558 高千穂釜炒り新茶 みなみさやか 2017 @ LUPICIA
今夜はひょんな事から夕食を出前の鮨にしました。そこで併せて「高千穂釜炒り新茶みなみさやか2017」を開封しましたヽ(´ー`)ノ
茶乾↓:
日本緑茶の釜炒りでお馴染みの撚りの弱い仕上がり。このお茶は茶乾から面白みが強く、まさに「ジャスミン?」と思わせるような香りが茶乾から漂います。
ルピシアのパッケージ紹介では次のように語られています↓。
神話の郷・高千穂で作られる、ジャスミンにも似た花の香りと、ほのかな柑橘香を併せ持つ釜炒り新茶の逸品。
新茶らしい深い緑を感じつつもやや落ち着いた、そしてジャスミン香にも近い爽やかなフレーバー、渋味はやや弱め、甘みのある美味しい、良い緑茶が煎出されます。
特徴的な味わいのある美味しいお茶ですが、料理に華をを添える脇役としても優秀な主張のまろやかですっきりとした、それでいてお茶としても美味しい良いお茶で、今晩の鮨と併せて美味しく頂きましたヽ(´ー`)ノ
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朝宮煎茶 @ HOJO
HOJO でお買い物をするとその時々で “試供品” 的な1回~2回分程度の茶葉をおまけで付けて頂ける事があります。今回の朝宮煎茶もそんな “試供品” で頂いていたもの。なんとなく、開けてみたい気分になったので開けて煎れてみました。
茶乾:
↑このくらいの煎茶も、ある程度手慣れてくると↓蓋椀で十分に粗相無く煎れらるようになりますヽ(´ー`)ノ
芯のある力強いフレーバーを感じるお茶で、久しぶりに在来種の良い茶にある気質というか、そんなようなものを感じた気がします。
1煎30秒ほどで煎れた後の茶葉:
2煎目以降も厚みのある強く奥深い感じを持ちながらもお茶としては煎茶らしいすっきりとした引き、それでいて軽い渋味がほどよく余韻として残る、そんなような味わいを楽しめます。
今回の煎出条件は次の通り:
茶器 | 茶葉の量 | お湯の温度 | 煎出時間 |
---|---|---|---|
蓋椀 | やや多めと感じる程度 | 100℃に沸騰した直後 | 数十秒程度 |
お湯の温度が煎茶としては極めて高い煎れ方で、渋味も相応に持った茶葉でしたので、煎出時間はもっと短いくらいの方がより楽しめるかも。
参考
ファミリーマートコレクションの四種茶葉ブレンド烏龍茶の四種の茶葉は?
「最近のコンビニエンスストアで売られている"烏龍茶"はどんなもんだべ?」と思い、近所のファミリーマートでファミリーマートコレクション四種茶葉ブレンド(紙パック1L入り)を買ってきてみました。
- 品名:ウーロン茶飲料
- 原材料名:烏龍茶、ビタミンC
- 内容量:1000ml
- 保存方法:要冷蔵(10℃以下)
- 原料茶の産地:中国福建省
- 販売者:株式会社エルビー 埼玉県蒲田市大字黒浜3469-1
購入した際はどこかに4種類の茶葉が何か書いてあるだろうと思っていたのですが、パッケージのどこにも書いていないので、軽めのおひとりさま聞き茶会となりました。
↓わたしの当てずっぽう:
やや褐色に近い水色とフレーバーの印象、また産地が福建省と明示されている事からブレンドの主体はやや強く焙煎された状態の「鉄観音」と推量。 ほかの3種は「肉桂」、「水仙」、「黄金桂」のような気がするようなしないような。
などと適当に推量してみたものの、 “興味” で答えも気になる。そこで、ファミリーマートのお客様相談室へのお問い合わせをウェブサイトから投げてみました。朝に投げておいて、夕方には回答を頂けました。
↓ファミリーマートお客様相談室曰く:
私どもファミリーマートで現在販売致しておりますファミリーマートコレクション「烏龍茶(1L紙パック)」に使用いたしております四種の茶葉は、鉄観音、金観音、水仙、武夷岩茶(ぶいがんちゃ)の4種類でございます。
ほうほうなるほど、「鉄観音」、「金観音」、「水仙」、そして・・・「武夷岩茶」・・・ですか、そうですか・・・。さすがに茶葉の状態やグレードはともかくとしても、鉄観音と水仙は外さなかったらしい。それからやや強い甘みの答えは「金観音」だったみたい。ぐぬぬ・w・
それから、お客様相談室のなかのひとは茶、青茶、中国茶についてベテランではないと思うので「武夷岩茶」との4番目の茶葉の回答を頂いた点にはさしあたりはノーコメントで^^; 少なくとも今回は “ウーロンチャ・ポリス” をする気は無いので、「どんなもんだべ」という純粋な興味以上の邪推は控えたとってもマイルドな記事の程度に抑えます。
100円程度でこのくらいの烏龍茶1Lがいつでも手間なく飲めてしまうのは良いのではないかなーと思いました。冷蔵され冷えている状態でも値段と茶葉の状態とグレードを考えれば十分にコストパフォーマンスの高さを考慮した上でも美味しいお茶だと思いますし、常温に戻して頂いても茶葉の特性はコストパフォーマンスのわりには出ているのかな、と思います。
残量が1/3くらいになったところで紙パックごと電磁場オーブンで温めてもみました。
やや暗めの屋内撮影とはいえ、改めて白磁の蓋椀に入れてみると、やや褐色どころか明らかに褐色系でした。香りはと言うと、さすがにわりと本物志向の方にはやや微妙な反応となるかもしれません。鉄観音、水仙、金観音、何れもあまり上手な焙煎とは言えない加工の結果かな、と感じる茶、特に青茶、武夷岩茶としての香りが9割がた飛んでいるように感じてしまうかもしれません。奥にほんのり、と頑張れば手繰り寄せて、「えーと、このへんに・・・居ないことも・・・」くらいには・・・といった具合になります。
総評としては、素直に冷蔵ないし常温程度でごくごく高いコストパフォーマンスを活かして水代わりに飲む用の液体としてはなかなか優秀と思うものの、本物志向とは言わないまでもそれへの近さを求めるような方や状況ではさすがに恐らく茶葉の状態、品質的な意味でのグレードによると思われる本質的な青茶としての限界が低いので、期待しない用途に留めましょう、といったところかと思います。水分補給用に烏龍茶系の液体としてごくごく頂きましょう。ただ、諸事情か焙煎が強めと思われる事もあり、いちおうでもやはり武夷岩茶系という事もあり、あんまり急にごくごく飲むと “悪酔い” すると思いますので、あんまり急にごくごく飲み尽くすような勢いでは飲まない方が良いかもしれません。